財務の第一線で活躍する人の多くは、やりがい・意欲を持って仕事に取り組んでいます。

年間予算や資金繰りの管理をミッションとする財務部門は、企業資産を適切にコントロールし、経営状態の安定化を図るなど重要な役割を担います。

責任が大きいものの、その分やりがいを感じられることも財務の仕事の魅力の一つです。

本記事では、ロバート・ハーフが過去70年以上にわたり財務領域の転職をサポートしてきた中で、財務プロフェッショナルから語られた「仕事のやりがい」を6つ紹介します。

今後のキャリアに悩む方や、転職活動中の方、仕事のモチベーションを高めたい方は是非参考にしてください。

財務の仕事にやりがいを感じる6つの理由

1. 自分の意見が大きな影響力を持つ

組織内で自分の意見が重要視され、大きな影響力を持つことにモチベーションを感じる方は少なくないでしょう。とりわけ、財務・会計をはじめとした財務アナリストや監査人、会計士、コンプライアンス責任者といったプロフェッショナルは、企業にとって重要なビジネスパートナーと位置づけられています。企業は経営戦略を実行する中で、彼らの的確なアドバイスを頼りにしています。

とりわけ、経営者や役員の多くは、財務・会計スタッフがより経営的視点を持ち、社内の財務慣行について率直な意見を述べ、データとエビデンスを基に適切な評価を下してくれることを期待しています。

最終的な経営判断は経営者や事業責任者が決めるにせよ、財務部門では、企業経営の「未来のお金」を扱うだけに、自らの発言が経営や企業の成長に大きな影響を与えることがやりがいにつながります。

2. 多様性のある業務内容

財務の仕事の面白さは、業務の幅広さとスケールの大きさにあります。例えば、新規事業のリスク予測、会計ソフトウェアの導入や費用対効果のモニタリング、財務データの分析・検証など、業務内容は多岐に渡ります。

財務のプロフェッショナルとして活躍する方は、組織内のあらゆる課題に向き合い、実務で培ったノウハウを通じて事業成長に貢献できることにやりがいを感じています。

3. 財務の仕事が自分の性格に合っている

財務・会計の第一線で活躍する人は、そもそも数値を扱うことが得意だったり、データやエビデンスに基づいた議論を交わしたりすることが性に合っていると感じています。

下記は、実際に多くの財務プロフェッショナルに共通する特徴です。

  • 計画的かつ論理的に物事を進める
  • 実直で一つひとつの仕事が正確・丁寧である
  • 裏方として周囲を支えることにやりがいを感じる

逆にいえば、細かい計算が苦手な方や、考えることに苦痛を感じる方、仕事を通じて注目や称賛を集めたい方にとっては向いていない仕事といえるでしょう。

とりわけ財務・会計は、計算の間違いやデータ不備などには細心の注意を払わなければなりません。業務自体に華やかさがなくとも、企業を下支えする仕事が自身の性格に合っていると感じる方であれば、満足のいくキャリアを築くことができるでしょう。

4. チームとして大きな成果を上げられる

財務・会計の仕事は、コツコツと計算やデータ分析をするなど、個人ワークが多いのも事実です。しかし、財務業務は個人ワークの範疇にとどまらず、複数のメンバーと協業したり他部署の人と打ち合わせをする機会が多いのが特徴です。

そのため、財務領域で活躍する人は、周囲とアイデアや意見を積極的に交わすことを好み、チームとして大きな成果を上げることに喜びを感じています。とりわけ近年では、自らの意見をハッキリと主張することも求められるので、周囲と信頼関係を築くために社交的でオープンマインドな姿勢を持つことが重要です。

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5. 専門分野から派生した豊富なキャリアパス

財務・会計は専門職と思われがちですが、実際の業務は多岐に渡るため、そこから派生してさまざまなキャリアを築くことができます。

もちろん、財務・会計の専門学習やトレーニングを継続してスペシャリストを目指す人もいます。しかし、専門分野にとどまらず、それを軸に新たな職種や役割を担うことも可能です。幅広い業務や経験を積むことで、人材としての希少性が高まり、自分にしかできない価値提供ができるようになるでしょう。

会計学の学位やMBA(経営学修士)を取得したり、継続的にトレーニングを重ねたりすることで、様々なチャンスを掴めるようになります。

会社の戦略策定や経営企画に携わることも可能ですし、IT企業、小売企業、FMCG企業などでは、財務データ分析というキャリアパスもあります。なお、デジタルトランスフォーメーションのプロジェクトに携わる人もいます。もしくは、「財務コンサルタント」として独立するという道もあります。

6. 財務・会計分野の成長性

IT技術の進歩やグローバル化の加速に伴い、財務管理の強化は多くの企業で課題になっています。買掛金・売掛金の勘定、企業会計、給与支払などの業務が自動化される一方で、人間にしかできない業務である戦略策定や、経営層へのアドバイス、ビジネスパートナーシップなどのニーズがますます高まっています。

そのため、財務部門で働く人々にも時代に合わせた成長が求められています。今までにやったことがない仕事であっても、チャンスと捉えて挑戦し、成長の糧にすれば、生涯に渡って活躍し続けられるでしょう。

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まとめ

本記事では財務の仕事のやりがいについて解説しました。もちろん、企業によって財務・会計に求められる役割やミッションは異なるため、自分のスキルを棚卸しした上で、自分に合った環境を探してみてください。

もし、自分だけではキャリアの棚卸しが難しいと感じる場合は、ぜひロバート・ハーフのコンサルタントまでご相談ください。あなたの希望や理想とするキャリアをお伺いした上で、最適なキャリアパスや職場をご提案いたします。

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