職務経歴書で空白期間がある場合、その空白が選考において不利に働かないようにするためにはどうすればいいのでしょうか?

職歴経歴にブランクがある人は意外に多いものです。転職時、一時的に無職になった方、専業主婦になった方等、事情を説明するのが苦手な人の為に、職務経歴書の空白期間をプラスに変える3つの書き方をご紹介します。

空白期間というのは、概ね求職者の職務経歴書の中に1ヶ所はあるものです。空白期間の理由は、合併買収後の人員削減で解雇された、自分探しの旅に出た、育児に専念した等、様々です。また多くの候補者は、求職活動をする上でこの空白期間が不利になるのではないかと恐れています。しかしこうした問題は、職務経歴書の空白期間の書き方を少し工夫するだけで、案外すんなり解決できます。職務経歴書やカバーレターで適切に説明をし、採用担当者の懸念を未然に防ぐことがポイントです。では、その空白期間をどのように説明するか見ていきましょう。

詳細に立ち入らない

仕事に就いていなかった理由を誠実に説明する必要はありますが、そこで経験した試練や困難についての細かな説明は不要です。ある求職者は、自身の空白期間を次のような文章で簡潔且つ効果的に説明していました。 「昨年1年間は母の看病をしておりました。幸いにも回復して1人で生活できるようになりましたので、私もまた全力で仕事と向き合いたいと思っている所存です。」

空白期間に、自身の能力をどのように維持したかを説明する

空白期間の間、業界の進歩に遅れないようどのように努力していたかを説明すると、空白期間の印象が大きく変わります。このような自己アピールは、空白期間を埋める最も効果的な書き方といえます。関連業界のセミナーに出席しませんでしたか? 資格取得の為にオンラインクラスの受講や通学等しませんでしたか? 派遣や契約社員として働きませんでしたか? 心当たりのある関連活動全てを、職務経歴書に盛り込みます。プロフェッショナルとしての能力開発を空白期間中も継続した事実を証明することで、あなたの自主性と最先端のスキルセットをアピールすることができます。

応用の利くスキルを見落とさない

空白期間中、キャリア開発に専念していなくても、労働市場で有利となる経験を積んでいる可能性もあります。例えば、子育てで10年間という長い空白期間のある女性は、やや冗談含みの機知に富んだ説明で、主婦時代の経験をこのようにアピールしました。「ホームエンジニアとして、夫と6人の子供の生活を統括しました。この役職では、物事の整理整頓、外交手腕(?)、誠実さ、コミュニケーションスキル、忍耐力、そして自分自身の意欲を高める能力が求められました。」やや皮肉っぽい感じもしますが、雇用主が求めるであろう資質を自身のものとして効果的にアピールしています。このような表現の工夫は、職務経歴書で最も理にかなったブランクの書き方の一例です。

どんなことであれ、プロフェッショナルとしての能力開発に役立った経験を強調するよう工夫してください。例えば、ある協会で代表者を務めたのであれば、間違いなく組織管理や予算管理スキル、意見対立を解決、解消するスキルを磨いたことでしょう。この種の「非公式」な役職は、スキルを錆付かせるどころか、更なる実用スキルを磨いていたという証になりえます。

人生は、思いもしない方向へ展開することがあります。企業の採用担当者は、求職者の職務経歴書の中に空白期間があることについて理解しています。ですが、空白期間に関しては自ら進んで説明したほうが、採用担当者が抱きがちな懸念を和らげ、好印象にも繋がります。業界から離れず、職歴が空白だった期間もスキル開発に努めたことをしっかり示し、書類審査を通過できる職務経歴書に仕上げていきましょう。

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