誰かと新しい関係を築くとき、はじめの一歩でつまずくのは大きな痛手です。一度与えた悪い印象を覆すことは簡単ではありません。特にそれが信頼や自信、親しみやすさを感じてもらいたい相手であった場合はさらに難しいでしょう。

大切な場面で失敗しないために、第一印象を良くするコツをぜひ覚えておきましょう。

1. 目指すのは完璧なプレゼンテーション

「外見ばかり気にしていては、絆は深まらない」という人もいます。確かにそうかもしれませんが、実際の言葉より先に「外見」が多くを語ることを多くの人が否定しないのも確かです。かしこまった会計事務所のミーティングに、お気に入りのしゃれたジーパンやスローガン入りのTシャツ、個性的な靴で行くでしょうか?反対に、カジュアルな服装が一般的なクリエイティブなデザイン会社に高級スーツもやめた方が無難です。未来の上司、パートナー、同僚に受け入れてもらえそうな自分を「ブランド」として確立しましょう。どのような服装にせよ、靴と服そのもの、そして髪型や爪といった全体の身だしなみが清潔であることも重要です。

2. ボディランゲージを極める

人の印象を左右するもう一つの非言語的なコミュニケーションは、身振り手振りといった身体的な表現です。会ってすぐは、まず握手やお辞儀をしますが、握手の場合、しっかりと握りつつも強く握りすぎてはいけません。些細なことですが、握手は第一印象を良くする大事なポイントです。強く、でも強すぎず、短く、でも短すぎず、を心掛けます。手汗にも注意。握手の前にさりげなく拭きましょう。握手でもお辞儀でも、あいさつの時は、はじめにしっかり相手と目を合わせます。ミーティング中、話しているときのアイコンタクトも忘れずに。つい肩の向こうへ視線をずらしたくなりますが、意識してそうならないように努めてください。笑顔で目を合わせることが大切です。誰でも、頼りない握手をする覇気のない人と一緒に仕事をするのは避けたいもの。握手を極めるには練習が一番。相手になってくれる友人に頼んで動きをおさらいしてみましょう。

3. コミュニケーション術を確立

第一印象を良くするにははじめの数秒間が勝負ですが、「良い印象」をしっかりと植え付けるにはその後の数分間も重要です。言語コミュニケーションによる自身の見せ方をあらかじめ考えておくと安心です。聞き取りやすく、プロに相応しいマナー、ちょうどよい声の大きさやスピードで話すことができているでしょうか?話す相手からはどう思われたいですか?信頼できる人物、自身に溢れた人物であると感じてもらうには、人々と接する中でそれを実現していく必要があります。

初めてのミーティングでは、緊張や不安を感じることもあるでしょう。そうした気持ちにうまく対処する一番の方法は、意識してゆっくりと話すこと、ほかの人にも発言、質問、意見を述べる機会を与えることです。話の途中で割り込んだり、誰かの発言中にかぶせるように話したりしては、協力したい、その信用に報いたいという気持ちを相手から引き出すことはできません。ここでも練習が大切です。友人を相手にリハーサルをすることで、こうしたスキルを向上させることができます。

4. 物事に興味を示し、興味深い人になる

ビジネス界で上に立つ人物の多くは、長年の経験から人の誠実さを見抜く能力を身に着けているものです。初対面では、可能なかぎり誠実な受け答えに努めましょう。心から彼らの言葉に耳を傾け、その人を知りたいと思えば、相手も同じように感じてくれるはずです。

将来の勤め先となるかもしれない企業との初めての面接でこの4つのコツをきちんと成功させ、第一印象を良くすることができれば、今後、末永く続く有意義な関係が広がっていくかもしれません。